LOGIN俺の方も護身術を教えるつもりだったし……まさか、本人たちから申し出てくるとは思ってなかったけれどね。
ふと疑問に思い、尋ねてみる。
「それで、どうして急に武器なの?」
ミレディが少し恥ずかしそうに、それでも真剣な眼差しで答える。
「……えっとぉ、ユウくんを守るためぇ……かな。さっきぃ、守れなかったしぃ……わたしが、もっと強かったらなぁってぇ……おもったんだぁ。」
「……わたしもです。もっと強ければと……」
俺は思わず目を瞬かせた。
(ん? あれ? え? 俺が守られる立場になってる!? 逆でしょ!?)
……あぁ、あの衛兵に捕らえられそうだった時のことか? あれは――演技だったんだけどな。警備隊長の気配を感じて、わざとそうしただけなんだけど……。
(でも、俺を守ろうと思ってくれるなんて、なんだか嬉しいような、悲しいような……複雑な気分だ。)
まあ、やる気が出てくれたなら、それはそれでいいか。
俺は軽くため息をつき、言葉を紡ぐ。
「それじゃ、帰りに武器屋に寄って帰るか……」
「「やったー☆」」
ミレディとシャルが息をぴったり合わせて喜びの声を上げる。
本当に楽しそうだな……いや、武器の話でそんなに盛り上がれるのか? まあ──何事も、やる気があるのは良いことだろう。
この二人を保護したんだ、街に買い物にくるかもしれないし身の保証をしなくてはな。詰め所の兵士たちに向け指示を告げた。
「この二人を町で見かけたら、絶対に安全に守護することを命じる。何かあれば……お前らの命はないと思え。職務怠慢として裁きを下す。少女2人をも守れない警備兵など要らん!」
俺の言葉が響いた瞬間、ミレディとシャルが揃って目を見開いた。
「え、えぇ!? そ、そんな……!」
ミレディは小さく肩をすくめながら、目をぱちくりさせる。シャルは驚きのあまり、口元を押さえながら俺を見上げた。
二人はお互いの顔を見合わせ、慌てふためく。
「わ、わたしそんなに大事にされるほど偉くないです……!」
「はわわぁぁ……守られるのも嬉しいけどぉ……なんだか、すごいことになってるぅ……!」ミレディはふにゃっとした笑顔を浮かべつつ、焦りのせいか軽く手をバタつかせる。シャルは頬を染めながら、落ち着かない様子でワンピースの袖をぎゅっと握ってモジモジしている。
二人とも混乱したまま、戸惑いを隠せずかわいらしくあわあわとしていた。
その様子を見た警備兵たちが、顔をデレッとさせていた。
「……守りたい……かわいい……っ!!」
「お、おぅ。娘を思い出すな。死守してみせる、いや……死守する!」何人か、いや大半のやつらがやる気を見せてくれた。
(まあ、ちょっと厳しめに言ったかもしれないが──これで確実に守られるだろう。)
「大丈夫。二人とも、気にしなくていいぞ。」
俺が軽く肩をすくめると、ミレディとシャルはほっと息をついた。それでも、まだ少し頬を染めながら、困惑した表情のままだった。
「可愛いからといって手を出したら……ころーすっ!」
なんか、あいつらに気に入られたっぽい……逆に危険を感じた。なので、危ないので睨みつけておいた。うん。
(ま、気に入られたのなら守ってくれるだろ。警備兵たちは今や完全に士気が上がっている──少なくとも、この二人の安全は確保されるはずだ。)
さて、武器屋へ向かうか。ミレディとシャルは、まだどこか楽しそうに話しながら、俺の後をついてくる。これからどんな武器を選ぶのか、そのワクワク感が伝わってくる。
(……俺としては、ちゃんと扱えるものを選んでくれればいいんだけどな。まあ、実際に見てみればわかるか。)
街の賑わいの中、ミレディとシャルが並んで歩いている。二人とも、まるで軽やかな風に乗るようなステップで、嬉しそうに弾むような足取りだ。
「ねぇねぇ、シャルちゃんは剣とナイフどっちが好きぃ?」
「うーん……剣はかっこいいけど、ナイフは扱いやすそうですよね!」武器の話をしながら、時折手を振りながら楽しげに歩く姿は、まるで普通の女の子たちの可愛い雑談をしているようにも見える。
キラキラした可愛らしい笑顔で話をして盛り上がっている。だけど、可愛らしい少女たちの話題は——武器。
「ふふっ、わたしはどっちも気になるのぉ♪ ユウくんが選んでくれるのもいいかもぉ♪」
「それいいですね! ユウ様なら最適なものを選んでくれそうです!」そう言いながら顔を見合わせ、にこりと笑う二人。その様子を後ろから静かに見つめる俺は、ふと柔らかい微笑みを浮かべる。
楽しそうに語り合いながら、ルンルンと歩く姿はまるで無邪気な子供のようだ。武器を選びに行くというのに、その雰囲気はピクニックにでも出かけるかのような軽やかさ。
(……まあ、楽しそうならそれでいいか。)
俺は二人の背中を見守りながら、ゆっくりと歩を進めた。この日、武器屋への道は、まるで特別な冒険の始まりのように──どこまでも穏やかで、幸福な時間だった。
武器屋の入り口をくぐると、鉄と革の匂いがほんのり漂ってくる。店内には、壁にずらりと並ぶ剣や槍、盾が整然と並び、金属の輝きが鈍く光を反射している。
棚の一角には短剣やナイフが陳列されており、手に取れる距離に置かれている。その奥には、弓やクロスボウも並べられ、しっかりした造りの防具も所狭しと並べられていた。
秘密影猫(かげねこ)組織の誕生——情報収集の始まり ——ミレディの成長と誇りの紋章 ミレディは今では、一人で平気で町へ出かけられるほどにまで成長している。かつて彼女は孤児として男に襲われた過去があり、その恐怖からユウに助けられ、保護された。あの出来事をきっかけに、彼に深い信頼と想いを寄せるようになった。 当時のミレディはユウと片時も離れようとせず、トイレに行くときでさえ付き添いを求めたほどだったが、ユウはいつも笑顔で応じていた。 そんな彼女に自信が芽生えたのは、武器を買い、戦闘訓練を積み、仲間と共に川へ向かう途中で獣を討伐し、ユウに褒められたことがきっかけだった。さらに、ユウから贈られた辺境伯の紋章入りペンダントと、同じ紋章が金糸で刺繍されたショートマントも、彼女の背中を力強く押したのだった。 この紋章は国王から正式に授けられたもので、王国の象徴たる黄金の王冠が頂点に輝き、その下には騎士剣と両手剣が交差する。「王国の守護者」としての武勇と戦略の均衡を示し、交差点には魔物討伐の象徴たる燃え上がる炎が刻まれる。背後には領地を囲む森の影が深緑で描かれ、王国の境界を守り、魔物の脅威と対峙する宿命を象徴する。剣の下部には鋼鉄の盾が据えられ、王国の紋章が刻まれる。これは「王国の最後の砦」としての役割、辺境伯の忠誠と防衛の責務を誇示するものだ。盾の周囲に彫り込まれた城壁の意匠は、王都へと続く唯一の安全な道を守る者であることを示す。 紋章全体は鋭角的な構成で、整然とした威厳あるデザインだ。王家より授けられたこの紋章は、単なる貴族の印ではなく、「魔物討伐と王国防衛を担う者」という誇り高き使命を刻み込んだ象徴なのである。 この紋章のおかげで、ミレディが町で絡まれたり、意地悪されることはなくなった。声を掛けてくるのは警備兵や衛兵くらいだ。さらに、ユウに連れられ買い物をしていたことで、町の人に顔を覚えられている。誘拐や襲撃の恐れがあるため護衛はつくものの、ミレディは自由に街を行動できる。彼女自身も、町で襲われそうになった際にナイフを使い瞬時に撃退し、その強さを知らしめていた。 —&mda
シャルの小さな胸を触りながら、抱きしめて上半身を起こした。片手は乳首を弄り、もう片手で柔らかな腹を撫でる。腰を小刻みに動かし、中をかき混ぜるような動きをした。その刺激に、シャルの喘ぎ声はさらに甘く、乱れていく。「んぅぅん……♡ あぁ……ん♡ あ、あ、あぁ……ん♡ や、だ、だめぇ……あぁ……ん♡」 シャルの瞳は完全にトロけて焦点が定まらず、口元は僅かに開き、甘い吐息が漏れる。身体は快感に打ち震え、膝をガクガクと震わせ、今にも崩れ落ちそうだ。その腟内が、きゅぅぅと俺を締め付けてくるとぷしゃ……ぷしゃぁぁ♡と腰をビックンっ♡ ビックンっ♡と動かし、快感に身を震わせながら潮を吹き出した。「あぅ……♡ ユウ様ぁ……で、出ちゃいましたぁ……ううぅ」 絶頂の余韻に、小さな体をひくっひくっと震わせるシャル。その顔は恍惚としながらも、どこか呆然としていた。 俺も射精をして、振り向くシャルの唇に夢中でキスを始めた。「んぅ……はぁ、はぁ♡ んぅ……♡」 シャルも夢中でキスを返してきた。互いの唇が熱く、喘ぎと混じり合ったキスは、二人の絆をさらに深く結びつけるようだった。 夢中でキスをしてくるシャルを抱きかかえ、俺はソファーへと向かった。「はわっ、どちらへ?」 急に抱きかかえられたシャルが、目を丸くして驚いた顔で聞いてきた。その小さな手が、思わず俺のシャツをぎゅっと掴む。「ソファーで、ゆっくりと続けようかと……」「そうですか……もう、終わりだと……思いました」 顔を真っ赤にしたシャルが、恥ずかしそうに、しかしどこか名残惜しそうに言った。そんな可愛らしい姿を見て、シャルの頬に頬ずりをした。
俯き、顔を真っ赤にして必死に甘えているのが伝わってくる。普段は、絶対にこんなことを言わないシャルだからこそ、その姿に胸が締め付けられる。向かい合わせで抱っこして、シャルの唇に吸い付いた。「んぅ……ん、ん、んんぅ……♡ はぁ♡ はぁ……はむっ♡」 お互いの口の周りが、お互いの唾液で濡れる。その生々しい感覚が、さらに俺の理性を揺さぶった。「ユウ様、涎が……ぺろっ♡ ぺろっ♡ ひゃ……あ、くすぐったい……」 シャルが俺の口元を舐めとると、その舌の感触に思わず身体が震えた。「シャルも口の周り、涎が……ぺろっ、ぺろっ♡」 俺もシャルの口元を舐めると、彼女はえへへと愛らしい笑顔を見せた。「えへへ♪ ありがとうございます……きれいになりました?」 こんな笑い方も普段しないよな……「ふふ……」「うふふ……」とかだよな。その無邪気な笑い方に、俺の心は温かくなった。「どうしたんだ? 今日は、可愛すぎだな……そういう表情とか口調、可愛いな」「……ですね、普段は……しませんよ。恥ずかしいですし……ユウ様の前だけですよ。……特別なのです」 シャルは少し照れながらも、真っ直ぐな瞳で俺を見つめてくる。その言葉と表情が、俺にとってどれほど嬉しいか。「そっか。それは、嬉しいな。他のやつには見せるなよな。もっと特別扱いしてくれていいぞ」「してる……わたしの肌を触っていますし……エッチなことしてる……キスも……特別ですよ? 夫婦ですし。他
「シャル、今日は、なにするんだ?」 俺は自らキッチンに立ち料理を始めていた。「はい? えっとですね……今日は……お肉を炒めようかと。お好きですよね?」 シャルの声は、いつものように穏やかで、俺の好みについて純粋な問いかけを返してきた。しかし、そのわずかな間、彼女の大きな瞳は俺の表情をじっと見つめ、何かを探るように揺れている。まるで、俺の言葉の裏にある本当の意図を測ろうとしているかのようだ。 そういう事を聞いているんじゃないんだけどな、と内心で苦笑する。俺が聞きたいのは、今日のシャルの予定や、この小屋での過ごし方だったのに。 今日のシャルは、膝上丈の軽いスカートが付いたショートパンツに、シンプルなエプロン姿だ。その丈が短いから、すらりと伸びた可愛らしい太ももが露わになっている。エプロンの紐は背中でキュッと結ばれていて、華奢なウエストが強調されていた。 フライパンを手に持ち、くるりとこちらを振り返る。その仕草一つでエプロンの裾がひらりと舞い、柔らかな金色の髪がふわりと揺れる。その全てが、まるで朝の光の中で舞い踊る蝶のように、お淑やかで、それでいて愛らしい。時折、フライパンの向こうからちらりと見える上目遣いや、小さく首を傾げる仕草は、俺の視線を釘付けにした。その純粋な可愛らしさに、俺の心臓はトクンと穏やかなリズムを刻む。このまま時間が止まればいいと、そんな甘い錯覚に囚われるほどだった。その全てが、ただただ可愛すぎる。それも、踏み台って…… シャルがフライパンを揺らし、トントンと小気味よい音を立てて料理に集中している隙に、俺はいたずら心でそっと忍び寄った。そのまま床に寝転がり、彼女のショートパンツの中を覗き込む。 ショートパンツの裾から見えたのは、純白の柔らかなレース。それが肌にぴったりと吸い付くように沿い、雪のように白い太ももの付け根を愛らしく縁取っている。さらに奥を覗き込めば、レースの向こうに透けて見えるのは、薄い桃色に染まった、愛液でしっとりと光る秘裂。その中心には、小さな陰核がぷっくりと膨らみ、微かにピクピクと脈打っているのが見て取れた。シャルが動くた
王は微かに笑みを浮かべ、満足げに頷いた。「そうか。ならば、ユウ殿に任せておけば問題あるまい。伯爵領もユウ殿に統治を一任する。問題あるまい。」 その瞬間、決断は現実となる。 シャルは伯爵としての立場を維持しながらも、領地の統治、運営をユウへ託すことで、自らの望む道を歩むことを選んだのだ。 ユウと共に過ごす生活は変わらない。 しかし、これまでとは違い、彼女の名前は領地の主として刻まれることになる。 彼女の人生が大きく動いた瞬間だった。 広間に響く王の声は、揺るぎない威厳を帯びていた。「ユウが領地経営を担う。」 その言葉が放たれた瞬間、貴族たちの間にざわめきが広がる。 誰もが王の決断に驚きながらも、異を唱えることはできない。 王は続ける。「この領地の統治は、ユウ殿に一任される。これ以上の議論は不要——正式な布告とする。」 重い宣言が広間に響く。 これで決定だ。ユウの立場は確固たるものとなり、誰もがその権威を認めざるを得なくなった。 ユウのそばにいたシャルは、申し訳なさそうに視線を落とす。 そして、ほんの少し頬を赤らめながら、静かに呟いた。「……ご迷惑をおかけします。ユウ様。」 その言葉とともに、彼女はほんの少し甘えるようにユウを見上げる。 ユウは肩をすくめる。「別に気にしてないさ。」 王はその様子を微笑ましそうに見ていた。 シャルが、ただの伯爵ではなく「ひとりの少女」としてユウを慕っていることを、王は理解している。 その場の空気が穏やかになりかけた——その瞬間。「国王陛下の前で……やはり奴隷は常識がないですな……。」 低く響いた呟き。 瞬間、広間の空気が凍りついた。 ユウの表情が僅かに歪む。 視線を向ける。ただそれだけで、侮辱を口にした貴族は息を詰まらせる。 し
その瞬間、貴族たちの間に動揺が走った。「……いえ、陛下ですぞ!? なにを言っていらっしゃるのですか!?」 一人の家臣が慌てた声をあげる。しかし、その言葉を遮るように——「任せるということは、そういうことだ!」 王が家臣へと鋭い視線を向けた。「貴様に任せると言って、わしが横から指示をする。それが領主にとってどれほど不快か、分からぬか? それを任せるとは言わん!」 王の言葉は広間全体に響き渡った。誰も口を開けない。 そして、王の目が細まり、次の言葉が落ちる。「……元貴族の娘……そうか。戦でのぅ……そして奴隷か……。」 語調が変わる。どこか冷たさを帯びた声だった。「不正に財産を奪い、娘の保護すらせず、奴隷商に売り払う——それが貴族のすることか?」 ざわめきが消えた。広間は沈黙に包まれ、誰もが王の表情をじっと見つめていた。「直ちに調査し、その者たちを捕らえよ! わしが、直接裁きを下す。」 鋭い命令が発せられ、部屋の空気が一変する。 衛兵たちの動きが固まり、場の緊張が高まる。「人の心があるとは思えん……もはや、その貴族は人ではない……。」 冷たい言葉が容赦なく告げられる。「ならば、ワシも人とは扱わぬ。」 言葉の重みが空間に染み渡る。「全財産の没収、貴族位の剥奪――……奴隷とする! 異議は認めん。」 この場で、それは決定された。 その貴族だった者は、もはや貴族ではない。もはや人としての地位も剥奪され、人とは扱われぬただの存在へと落とされた。 裁きの場は静まり返り、重い決断の余韻が漂う。 この宣告は、王国内に大きな影響を及ぼすことになる――。







